~1/26 読書会開催記録~
毎回4~7名程度で開催してきて、一時はもっと募集人数を増やそうかという話もありましたが、なんだかんだ現状の人数がやりやすく、参加者の方も変に気張らずにできるのかなーと感じる次第です!
ただいずれは、大規模な読書会の開催もしたいなとは思いますね。
本日の読書会で紹介された本のレポートをまとめていきます。
1.東大読書 著:西岡壱成
「東大生の~」という本や番組が最近流行っていますよね。個人的には、東大生の勉強法等のメソッドは、東大生の頭脳をもってこそ可能なんじゃないかという若干ひねくれた考え方を持っていました(笑)。しかしこの本の作者は確かに東大生ではあるものの、いわゆるエリート人生を歩んできたわけではないようです。
著者は現在東京大学3年生であり、歴代東大合格者ゼロの無名校(元偏差値35)から東大受験を決意したものの、結局2浪してしまった崖っぷちの状況で、「東大生はそもそも読書や勉強に対するメソッドが普通の人とは違うのではないか?」ということに気づき、読む力と地頭を両方アップする読書術を実践。グンと成績が向上して東大にも無事に合格した・・・という経歴の持ち主です。最初から地頭に恵まれてはいなかったと語っています。
本書では、「能動的に本を読む」という言葉が頻繁に使われています。能動的に読書するということは、次にどういう展開が予想されるか、ということを考えながら読むことで、当たり前のことを言っているようですが、実は意外と難しいものです。よく、本とケンカしながら読むと言われますが、本の中身を鵜呑みにするのではなく、自分だったらどういう考えになるか??と常に自分で考えて読むことで、「地頭」が鍛えられるそうです。
本書は冒頭でいきなり「本を読まないでほしい」と書かれています。このメッセージにはもちろん意味があります。東大生をはじめ一流の読み方ができる人は、「読者」にならないと言っています。「読者」ではなく「記者」になり、本を取材していくことが大事だと書かれています。読者がただ読むだけなのに対し、記者はコミュニケーションの合間に相手への質問を考えながら、時にはメモを取りますよね。インタビューの相手が本だということです。
これを「取材読み」と呼んでいます。これにより文章を平坦に読むことがなくなり、感情を込めて読めるようになるそうです。小説ではなく、ビジネス書、参考書などの知識をインプットする本を読む時こそ役に立ちます。
他にも、読書の仕方が劇的に変わる方法がいくつか書かれているので、最近読書が趣味になった!!という方にも非常におすすめの一冊です。
2.入社一年目のお金の教科書
最初この本を読んだ時、投資の本かな??と思いました笑。実際は違いますけどね。
社会人になると、給料が振り込まれます。当たり前ですが、多くの社会人にとって、給料日は日々の仕事の活力になるものです。一般的に学生時代に比べて大きな額が振り込まれるわけですから、それを今月は何に使おうか・・・の繰り返しでなかなかお金が貯まらないという人にはお勧めです。特に若いころはあまりお金に対して深く考えることもなく、無頓着に過ごしがちになるので、自分の給与明細と突き合わせながら読んでみると現実味が湧いてきます。
本書では、お金と上手に付き合うために大事なものとして、
1.貯める 2.使う 3.増やす
という3つが挙げられています。この3つが「正しく」みについていないまま、ただお金を稼ぐために仕事をバリバリやることばかりに執着すると、稼いだ分だけ全部使ってしまうという悲惨なことにもなります。昇職や転職でせっかく収入が増えたのに、それに比例して支出も増やしてしまっては、いつまで経ってもお金の不安からは逃れられません。
ここでは本書で紹介されていた、「お金との正しい付き合い方」のメソッドをいくつか紹介します。
(1).お金の使い方の割合を考える
お金の使い方は大きく分けると、「消費」「浪費」「投資」の3点です。消費とは食事などのいわゆる生活費、浪費は飲みや遊びなどでの無駄使い、そして最後の投資は自分の将来の目標のために使うお金のことです。読書や勉強も投資に入りますよね。本書が勧める割合は、消費が70%、浪費が10%、投資が20%。ここで大切なのは、浪費は収入全体の10%に抑えるということです。
(2).お金の出所を可視化する。
上記のお金の使い方の割合を把握するためにも、自分が何にお金を使っているのか分析することが、お金を考える第一歩です。意外と家計簿をつけている人って少ないみたいなんですよね。最近はアプリで管理する人も出てきています。毎日買い物をするたびに、日付、何を買ったか、一日でいくら合計で使ったか?といった項目を記入します。
家計簿をつける目的は、自分の消費のクセや問題行動を探るためです。よって、自分が1日に何にいくらお金を使っているのかを把握することが大切というわけです。1円単位で正確に記入したりする必要はないので、続けるのもそんなに難しくはありません。
至極当たり前なことから始めるのが、お金に対しての理解を深める一歩になると著者は述べています。お金に本当に困ってしまう前に、ぜひ読んでみて下さい。
3.家事のし過ぎが日本を滅ぼす
最近は少しなくなりましたが、未だに「家事は完璧にしなければならない」。「家事と仕事の両立」といったことを唱える人もいます。20代の方だと実家暮らしか、一人暮らしの方が多いかなとは思うので、まだ家事に対する意識は低いのではないかなと思いますが(笑)
最近では家事代行サービスといったものを利用する人も増えています。ホリエモンも使ってるといってましたね、家事をする時間は自分にはないし、時間をかけるつもりもないとか(笑)
家事というと、洗濯、洗い物、自炊・・・等がイメージされると思いますし、実際その通りではあるんですが、日本独特の慣習から生まれた「家事」も大きな負担となっている旨が書かれています。
年末の大掃除や、クリスマスの飾り、正月飾りなど、、がそれにあたります。日本人はマジメなので、例えばクリスマスが終わったらクリスマス関係のものは全てその日に片づけて、次の謹賀新年の飾りに入れ替えますよね。海外ではクリスマス飾りも、1月上旬まで飾ってあるらしいです(笑)。ここからも分かるように、日本人の家事の問題点とは、家事そのものが良くないのではなくて、家事を完璧にこなそうとする国民性、慣習に問題があるのだと述べています。共働きが当たり前になる世の中では、余計負荷が大きくなっていきます。
家事は、「やらなくてはならない」から、「やらなくてもいい」にシフトしていこうよという中身でした。
またもう一つ面白いデータが、「早寝早起き朝ご飯」で頭が良くなるわけではないということです(笑)。文科省が推進しているのが「早寝早起き朝ご飯」で、実際にそのメニュー構成を見てみると、とても朝からきっちり用意できるものじゃないなと思います。家でお母さんの手作りのご飯を食べている子どもの方が、そうでない子供(外食メイン)よりも学力が高いと良く言われるが、これはあまりアテにならないらしいです。ほとんどが外食で済ませる文化のシンガポールの子供の学力は世界でもトップクラスです(笑)
家事はほどほどに、できる限りで進めるというのが最適かなーと感じました。家事は女性がやるものという考えがそもそも終わっている中、お互い妥協し合いながら家事をすることが、夫婦円満にもつながるのかなと思います。主催は未婚ですけどね笑
いかがでしたでしょうか??普段全く興味関心のなかった分野の本を紹介されると、その後なんとなくそのテーマについてちょっと調べてみたりして、知識の幅が広がっていくのが読書会の魅力だと思います。
興味のある方はぜひ一度ご参加下さい!